AIじゃなかった?今、新卒採用のミスマッチを防げる唯一のヒーロー

本日は、毎年騒がれるものの、なかなか改善されてる気配を感じない

「新卒採用におけるミスマッチ」について、自分なりの考えをまとめてみたいと思います。

ミスマッチの要因は何なのか?
ミスマッチを防ぐために必要なことは?
で、誰がそれを解決できそうなのか?

この辺りの問いに答えらる記事になればいいな〜と思っています。

1.ミスマッチという悲劇

本記事で使用する「ミスマッチ」という言葉について、認識がズレないように、まずはミスマッチについて改めて確認しておくと、
ミスマッチというのは、その名の通り、「組み合わせを誤ること」「不適当な組み合わせ」のこと。

就職活動や採用活動の主な登場人物は「学生」と「企業」なので、上手く組み合わさっていないのは「学生」と「企業」ということになります。ですので、世の中で騒がれるミスマッチという事象は、「学生、企業の双方が本来あるべき組み合わせとなっていないこと」を指しますね。
固い言い方になっちゃいましたが、本記事では「ミスマッチ」という言葉を上記の定義で使用していきます。

じゃぁそもそも、ミスマッチの何が悪いのかについても改めて整理してみます。

「ミス」がついているので、なんか悪いんだろうな、というのはみんな感じてらっしゃるかと。
その察しの通りミスマッチという事象は、誰一人幸せにしない悲しい事象です。

学生は自分にマッチしない企業に就職したことで、活躍できない、成長できない、モチベーションが上がらない、ストレスを感じる、などが起きてしまいます。そしてそれが原因となり、早期退職となるケースもよくありますね。
最も成長角度が強いだろう旬な時間を、自身に合っていない環境で、働くというのは、非常に不幸せなことだなと感じます。

企業にとってもミスマッチは不幸せしかないですね。
その企業に合っていない人なわけですから、おそらく活躍も期待しづらいでしょう。
あげく早期退職されてしまっては、かけてきた採用コストや教育コストも無駄になります。最悪の場合、退職の連鎖が起きるなど、組織へのネガティブな影響も小さくはありません。

では大きく視点を変えて、日本というマクロで見た場合どうでしょう。
本来は、個の生産性が最も高まる配置を実現することが、企業の成長や国力の増加に繋がるわけですから、ミスマッチが国にとってポジティブなわけないですね。

以上、「ミスマッチ」というのは、誰も本当に誰も幸せにしない「悲劇」ということを再認識できました。

2.なぜミスマッチが起こるのか

ではこの、誰も幸せにしないミスマッチですが、一体なぜ起こってしまうのか。次はミスマッチを引き起こす原因について考えてみます。

原因を考える上で、まずは就職活動(採用活動)の構造について整理してみます。
就職活動(採用活動)とは、学生と企業の双方が幸せになれる相手を見つけるためのお見合い活動のようなもの。
言い換えれば、お互いが「求めること」と「持っているもの」を擦り合わせる活動とも言えますね。

学生は、自分が就職先に「求めること」を整理し、企業がそれを持っているかを確認し、擦り合わせを行います。
企業は、その「求めること」を持っている旨をアピールします。

逆に、企業は、学生に「求めること」を整理し、学生がそれを持っているかを確認し、擦り合わせを行います。学生は自分が、その「求めること」を持っている旨をアピールするわけです。

このようにお互いが「求めること」と「持っていること」を擦り合わせ、企業は学生に内定という形で、意思を伝え、学生は最終的に1つの就職先に意思決定を行います。これが就職活動ですね。

では、この就職活動の構造の中で、どこにミスマッチの原因があるのでしょうか。

ミスマッチが起きる、ということは、お互いが「求めること」を定義し、擦り合わせを行うまでのどこかで、何かしらのボタンの掛け違いが起きているということになるかと思います。

その原因は大きく下記の2つに2分されるかと思います。
・そもそもの「求めること」が真実と乖離していた
・「求めること」の期待が実体と乖離していた
これらが学生主体、企業主体の双方で有り得るので、ミスマッチには4つの仮説要因があるのかな、と思います。

①学生が定義していた就職先に求めることが、真実(本来求めるべきこと)とは違うことによるもの
例:「海外で働ける環境」が大事だと思って、海外で働ける企業に就職したが、もっと重要なことがあった

②企業が定義していた学生に求めることが、真実(本来求めるべきこと)とは違うことによるもの
例:「積極性」が弊社で活躍する上で重要だと考え、そういった学生を採用したが、実際は素直であることの方が重要な要素だった

③学生が期待していたほどの実体がなかった
例:「若くから海外で働ける」と意気込んで入社したが、実際に若くから海外勤務できる社員は数百人に1人のことだった

④企業が期待していたほどの実体がなかった
例:「積極的な人材だな」と期待していたが、実際には非常に消極的かつ受動的な人材だった

3.どうすればミスマッチを防げるのか

ここまでで、ミスマッチを引き起こす原因がうっすら見えてきました。この仮説が正しければ、前述の4つの原因を回避することでミスマッチが防げるかもしれません。

学生が、自分の本音と対話し続け、本質的に自分に必要な意思決定軸を見つけることができれば、
企業が、正しい人材要件を定義することができれば、
学生、企業の双方がありのままの情報を公開し、しっかりと双方の軸を擦り合わせることができれば、
ミスマッチはきっと、なくなることでしょう。

途方もなく長い道のりのようですが、これらを一つ一つ解決するしかありません。
そして、これら全てを解決できるうる、唯一のヒーローがいます。それが、企業の採用担当じゃないかと。

採用担当であれば、内定者ととことん向き合い、内定者の意思決定軸が本当にその本人にとって大切なことなのか、真摯に向き合うことができる。そして、それに沿った企業の実体を、ありのままに伝えることができます。

採用担当であれば、市場感をもって経営と対等に議論し、仮説検証を繰り返し、人材要件を定義する裁量があります。そして、その要件をしっかりと見極めるための選考フローを構築できる。

採用の本質を知っており、すべての原因にアプローチできる採用担当だからこそ、ミスマッチをなくすことができる。

いつかは、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界のように、テクノロジーがお互いにとって最適な組み合わせをレコメンドしてくれる時代が来るでしょう。しかし、新卒採用がポテンシャル採用であること、仮説検証のサイクルが長いことなどから、まだ少し時間はかかるでしょう。

そんな時代が来るまでに、これ以上、ミスマッチで不幸せになる人が現れないように、ヒーローとなりうる採用担当が多く生まれればいいなと思います。

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